ロダン21クラスター会議260109 新事業・新プロジェクト立ち上げ時のAI活用 ヴィドル株式会社 代表取締役社長 小原様

新事業や新プロジェクトを立ち上げるとき、限られた時間と人手の中で、どこまで考えを深め、形にできるかは大きな課題です。
ロダン21クラスター会議では、ヴィドル株式会社 代表取締役社長の小原様より、実務に根ざしたAI活用の考え方と具体的な使い方が共有されました。
本記事では、その要点を整理し、「立ち上げ期にAIをどう使うか」という視点でご紹介します。

ヴィドル株式会社 代表取締役社長 小原様
新しい事業やプロジェクトの初期段階では、アイデア整理、情報共有、意思決定のスピードが求められます。
小原様が強調していたのは、「AIに考えさせる」のではなく、「人の思考を支える道具として使う」という基本姿勢でした。
会議では、音声入力を使って打ち合わせ内容や会話をその場で記録し、後からChatGPTやGeminiを活用して議事録や資料に整理する方法が紹介されました。
手でメモを取る負担を減らしながら、話の流れや意図を逃さず残せる点は、立ち上げ期の打ち合わせと相性が良い使い方です。
また、小原様はAIを「会話できる相手」と捉え、壁打ちのように使うことを勧めていました。
頭の中にある未整理の考えを言葉にし、それをAIに投げ返すことで、論点が明確になり、次の行動が見えやすくなります。
ただし、最終的な判断や責任は人が持つことが前提です。
AIの提案をそのまま採用するのではなく、自分の経験や感覚と照らし合わせて取捨選択する姿勢が重要だと語られました。
便利さが増す一方で、人の基礎的な思考力や判断力を弱めてしまわないよう注意することも、会議の中で共有された大切なポイントです。
AIは業務効率を高める手段であり、事業の方向性を決める主体はあくまで人である。新しい取り組みだからこそ、この線引きを意識することが、持続的な事業づくりにつながります。

新事業の現場では、「考える時間が足りない」という声をよく聞きます。
小原様のお話を通じて印象に残ったのは、AIを使うことで“考える時間を生み出す”という発想でした。
ロダン21としても、道具に振り回されるのではなく、自分たちの意思や責任を軸に据えながら、AIを上手に取り入れていきたいと感じています。小さく試し、現場で使いながら学ぶ。その積み重ねが、新しい挑戦を支えてくれるはずです。
私自身、AIを使う中で感じている一番のメリットは、「一人で抱え込まなくていい」という安心感です。
新事業や新しい取り組みを考えるとき、頭の中は常に未整理な状態になります。そんなとき、AIは正解を出す存在ではなく、考えを受け止め、整理を手伝ってくれる相棒のような存在だと感じています。
話しかけることで思考が言語化され、何がまだ曖昧で、どこが決まっていないのかが見えてくる。その過程そのものが、事業づくりには欠かせません。
大切なのは、AIに任せきることではなく、自分の判断軸を持ったまま使うこと。責任は人が持ち、作業や整理をAIに任せる。この役割分担ができると、考えることに集中できる時間が増えていきます。
AIを「便利なツール」としてだけでなく、「考えるための相棒」として使う。
その感覚を持てたとき、立ち上げ期の不安や迷いは、少し心強いものに変わるのではないでしょうか。




