2021.03.12 異業種交流グループロダン21クラスター会議開催しました
ロダン21座談会〜モノづくり中小企業経営者が、なぜCSR活動に取り組むのか?
今回は座談会方式で、(株)中農製作所の中農会長をお招きして、自社がいかにCSR活動に取り組んできたか、その体験をお話いただきました。
中農会長は、東大阪市内で活動するNPO法人 東大阪地域活性化支援機構の理事長を2期務め、地元企業の活性のために長年尽力してこられました。
本業での経営者としての役割だけでも多忙であるはずなのに、なぜ地域のためにCSR活動を行うのか?
そして地域貢献のために力を割いて、その見返りは何なのか?
そんなCSRのコアな部分を、忌憚のないご意見としてお聞きすることができました。
特に印象的だったのは、「私が自社の2代目を継いだからには、私の代で終わらせたくない。理事長はしんどいからもう沢山というのではなく、私の背中を見せることで、私に続く経営者、そして社会に貢献できる社員を育てたいと思う。」というお言葉です。
CSR活動というのは、外向きに「ええカッコ」するのが目的ではなく、そこには経営者としての実利を伴った目論見がありました。そしてそんなCSRを通じて得たチャンスを生かし、自社を強く、そしてよりレベルアップへ導いてこられた体験談は、とても勉強になりました。
【ゲストスピーカー】
株式会社中農製作所 代表取締役会長 中農 康久 氏
1947 年大阪府生まれ。
1971 年同志社大学工学部卒業。
同年、父親が創業した中農製作所に入社。
社内の全部門を経験した後、1989 年代表取締役社長に就任。
2013 年、創業家ではない社員の西島大輔氏を社長に抜擢し、自らは代表取締役会長に就任。
事業を承継するにあたって目指したのは、「攻めの経営者と守りの経営者を育てること」。この両者のコンビでこそ、株式会社中農製作所は今後も発展していける企業に育つと考え、準備期間として10年をかけて事業を移行していった。