ご報告:新春経営セミナー〜「間違いだらけの求人活動」会社と人生の目的と手段の真意を探る〜
1月15日(火)18:00〜19:30 クリエイション・コア東大阪309号室で、新春経営セミナー「間違いだらけの求人活動」〜会社と人生の目的と手段の真意を探る〜 が開催されました。
講師に異業種クラスターメンバー IT業務改善相談所 所長 杉浦 亘氏をお呼びし、様々な方にご参加いただきました。
お忙しい中皆さまありがとうございました。
社会人と学生の意識のズレや、年代による教育環境の違い、また西洋と東洋での生き方と社会風土の異なりなどで導入制度の見直しが要求されている日本。
世界が変化し、世代が変わり、企業も政府の形態も変わらざるを得ないところまで追い込まれています。
経済が上向いても、経済を回す労働者がいなければ話になりません。
さらに、今中小企業は人材不足問題に直面しておりますが、離職率もやはり問題視されています。
雇っても続かない、やる気がない、よく休む、など。
そこで、今後は企業側が求める人材を明確に提示すべきだと杉浦氏はお話くださりました。
それが離職率低下への一歩になるそうです。
杉浦氏「失敗したら褒めることが大事」
求人広告にどの企業も”給与・労働時間”は詳しく載せるが、求めている人材・業務内容については
「事務作業メインなので、パソコンが使える人!」
「現場作業でやる気がある人!」
「資格を持っている人!」
「宅配なので車の免許を持っている人!」
「元気な人!笑顔が明るい人!」
など、なんとも曖昧な事しか書いていません。
特によく見かけるのが「うちの職場はお話し上手な明るいスタッフがたくさんいます!」というスタッフ紹介。
働く現場の人間模様は大事ですが、企業とは個性の集まりですから明るかろうが暗かろうが合う人合わない人は出てきます。
明るい人ばかりだからみんな仲が良いのか?そんなわけにはいきません。仕事をしていれば衝突だってします。意見の食い違いだって出てきます。
そこで
「明るくて話し上手な人が多いって言ってたのに、こんな人がいるなんて聞いてない!しかも業務内容もちょっと思ってたのと違うし、辞めます」
と辞められては、企業としてとても困りますよね。
業務内容や、人間関係で辞められる人が多い現状。良い職場に越したことはないのですが、難しい問題です。
ここで、もう少し詳しく求める人材について言及すれば、改善するのではないか?というのが杉浦氏のご意見。
「弊社ではこういった業務を行い、あなたにはこういったことを求めます。その他にもこれをお願いすることがあります。」
など。
それらが自分の働き方に結びつき、成果配分による収入が明確になる。
すると、雇われる側も時間から時間までの労働ではなく、より良い評価に繋げようと個々が伸びるために努力し、成果が出れば仕事を好きになり、離職率が低下し人材不足が少しずつ解消されるのではないか、と。
そこで大事なのが「失敗を褒めること」だと、杉浦氏はおっしゃっていました。
失敗は成功のもと、ということですね。
また、ご参加くださった方々のアンケートで、たくさんのご意見をいただきました。
セミナーで一番参考になった点は?という質問に対し、
「共闘戦士としての自覚の有無」
「求人意識の違いについて」
「なかなか突破口が見えないと思う。成果→”声果”は良い言葉」
「新入社員だけでなく、社員全員が変わらないといけないこと」
などの回答をいただけました。
自分が会社で行なっている事で考え方に間違いがないと確認できました、なんて嬉しいお言葉も。
もっと詳しく聴きたかった点は?という問いかけには
・やるべきとわかっていても予算の都合上どうしても難しい
・採用方法でどのようにして進めたらよいのかもっと具体的に聞きたかった
・社員にルールを作らせるにしても企業として通常の業務を一旦中止させなければならないため、時間の確保が難しい
・話を踏まえた上で面接の仕方
・ポイントとビジョンが固定概念なのでそれをどうフラットにするにはどうすればいいか
・求める人材はリーダーシップが取れる人なのでそこを掘り下げた講座を希望
・理論的・抽象的なのでもっと具体例を聴きたい
など、次に繋がる貴重なご意見をいただけました。ありがとうございます。
今後も精進して参りますので、どうぞ皆様の貴重なご意見とご支援をよろしくお願い致します。