野田金属工業(株)様 工場見学
6/24(金)に、ロダン21クラスターメンバーで、野田金属工業(株)様の工場見学をさせていただきました。
建築金物の設計、施工を中心に、ほぼ1点ものの品物の加工を中心に手掛けていらっしゃいます。
これだけの規模の工場で、多品種小ロットの製造を貫いている現場は、見るだけで大変刺激を受け、勉強になりました。
まず、工場見学の前に企業紹介として御歳88歳になられる野田会長のお話を聞かせていただきました。
野田会長のお話の中で、
「モノづくり=生きること」という言葉が出てきました。
その意味は、モノづくりというのは人間が生活するために必要なものを作ることにあるとおっしゃいます。
その背景には、満州にいらした頃に食糧不足と飢えで苦しみながら、命をつなぐために鉄を加工して作った鍋で、穀物(たかきび)を煮炊きしたという体験談を話してくださいました。
その時代背景を考えると、生きるか死ぬかのとても壮絶な状態であると思います。
しかしその時、なんとか飢えを凌げたのは、異様見真似で作った鉄鍋のおかげとおっしゃっていました。
この時に体験から、「モノづくり=生きること」という言葉が、野田会長の体の奥深くに刷り込まれたのだと思います。
その会長のモノづくりへの深い思いが、今の野田金属工業(株)の成長を成し遂げたのだと思うと、現場での作業の一つ一つが、奇跡的に見えてきます。
88歳の野田会長と、四つ年下の奥様は、今もお二人揃って会社でお仕事されています。
お二人揃って作業着を着て現場を歩いていらっしゃる様子は、まるで天皇陛下と皇后陛下を彷彿とさせる様子でした。
今では、全国の学生達が修学旅行等で工場見学に訪れるそうです。
そして、そんな学生達の感想文を、毎日パソコンに入力するのが、会長の日課だそうです。
モノづくり現場の見学をさせてもらいながら、それ以上に深い感動を覚えた工場見学でした。